ハイスクールを卒業して、明日は旅立つという日の「ワンナイト物」
地方都市の「リトルタウン物」でもある。
地方都市に住んでいた、もしくは今も住んでいる人間には
よ~くわかる映画です。
何故か私このカテゴリーの映画が好きでして
ワンナイト物としてはスコセッシの「アフターアワーズ」
一夜じゃないけど、ランディスの「眠れぬ夜のために」
リトルタウン物なら「素晴らしき哉、人生!」「ノーバディーズフール」「ラスト・ショー」
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」・・・・と数え上げたらキリがない。
今気がついたけれど、「ワンナイト物」でありながら、「リトルタウン物」であるのは、
この中ではこの「アメリカン・グラフィティー」だけなんですね。
全編1962年当時はやっていたオールディーズがかかっているのだけれど
この曲たちをかけているのは街のはずれにあるラジオ局のDJ(ウルフマン・ジャック)という設定なのだけれど、映画の中でこの存在がとてもよく効いている。
街の規模がなんとなくわかるし、これからの人生のアドバイスを素直に聞けるのは
大人と若者との中間の存在であるこのDJだけである。
大学が決まった後の高3の春の前の季節はこんな気分だったかもしれない。
自分が生まれ育った街への嫌悪と愛着。
これから旅立っていく都会への期待と不安。
気の合う仲間達との別れ
若い頃の冒険とスリル
居場所ってあるよね。
気に入った場所だったり
仲間だったり
誰しもが身に覚えのあるようなエピソードを落書き(グラフィティー)のように綴っていく。
ジョージ・ルーカスの第2作目。
フランシス・フォード・コッポラのプロデュースの1974の日本公開作品。
ルーカスの自伝的作品と言われている。
また、本格的にデビューしていなかったハリソン・フォードも出演している。
大工の仕事で食いつないでいたらしい。