続 夕陽のガンマン はイーライ・ウォラックの映画である。
もちろん、クリント・イーストウッドがきっちり立っているからでもあるが、
その存在感は強烈だ。
この2人の腐れ縁を描いたような、一種の珍道中のおもむきさえ漂う。
悪玉リーヴァン・クリーフは今回はちょいと分が悪い。
前作「夕陽のガンマン」のクリーフは渋かった。このひと、やたら酒癖が悪かったらしいが・・・
いずれにせよ、映画は女の存在を廃して男たちの関係をひたすら描く。
そのタフさ加減が心地よい。世の中女のタフさ加減ばかり目立つけれど、
やっぱり男はこのぐらい悪で、いい加減で、図太くなければなんて
「やくざ映画を観た観客が肩をいからせて歩く」ではないが
男は神経質になってはおしまいだなあ、なんて思うのだ。